タスマニア原生地域(複合遺産:1982・1989年登録)
タスマニア原生地域はオーストラリア大陸の南に浮かぶタスマニア島西部にある原生林。オーストラリア最大の自然保護区のひとつで、その面積は約138万ヘクタールに及びタスマニア州全体の20%を占めます。世界遺産にはクレイドルマウンテン、セントクレア湖国立公園、フランクリン・ゴードン・ワイルドリバーズ国立公園、サウスウエスト国立公園など人気の観光スポットも含まれています。
原生地域には、樹齢2,000年を超える巨木、高さ90mのユーカリ、6,500万年前の大陸移動を証明するナンキョクブナなど固有植物が生息し、内陸部に点在する渓谷では、氷河期の人類の足がかりとなる岩絵が描かれた洞窟も発見されています。地球上で最も空気がピュアといわれるこの島では、雨水や湖の水をそのまま飲むことができるほどです。
アクセス:クレイドル・マウンテン・セント・クレア湖国立公園へは、シドニー、メルボルン、ブリスベンから国内線でロンセストンまたはデボンポートへ。空港からは車で約2時間。
タスマニアの景勝地ガイド