ウルル - カタ・ジュタ国立公園 (複合遺産:1987・1994年登録)
ウルル・カタジュタ国立公園はオーストラリアのほぼ中央、ノーザンテリトリーの南部に位置し、世界で最大級の一枚岩「ウルル(エアーズ・ロック)」と36の奇岩「カタ・ジュタ」で形成される先住民族アボリジニの聖地です。
ウルル(エアーズ・ロック)は、高さ348m、外周9.4kmの赤い砂岩でできた巨大な一枚岩。6億年前には海底に沈んでいた砂岩層が長い年月を経て隆起し、侵食と風化により固い部分だけ残ったものが現在の姿と考えられています。地表に現れているのはほんの一部で、地下6kmの深さまで続いていると言われています。
ウルルから30km離れたカタ・ジュタ(マウントオルガ)は、アボリジニの言葉で「たくさんの頭」を意味し、36個の岩が集まった不可思議な場所。巨大な一枚岩のウルルとの対比は地球の壮大な歴史が創造したアートのようです。「風の谷」の名で知られるトレッキング・ルートを歩けば、風の音がはるか昔のドリームタイム(アボリジニの創世神話)へと導いてくれます。
どちらも古代のアボリジニたちの生活様式や儀式の跡が数多く残されています。
アクセス:シドニー、ケアンズ、パースから国内線でエアーズ・ロック空港へ。空港からは車で約10分。
ウルル(エアーズロック)の楽しみ方